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ヒュンダイ・モーター・インドネシア(HMID)は、ジャカルタで開催された「インドネシア国際モーターショー(IIMS)ハイブリッド2022」で、国内で量産を開始したEV「アイオニック5」を800台以上成約したと発表した。

「アイオニック5」はすでに量産を開始し、4月からディーラーへ出荷することを明らかにしている。「アイオニック5」に次いで販売台数が多かったのは、SUV「クレタ」で約600台だった。EVとガソリン車を含めた全車種の成約台数は1,500台を超えた。

出典: NNA

PSR 分析: インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、HMIDは2021年にEVの小型SUV「コナ・エレクトリック」と「アイオニック・エレクトリック」で計588台を販売していた。今回の受注台数がいかに大きなものだったかがわかる。

東南アジアの多くの自動車ショーは、北米や日本のそれとは若干趣が異なり、商談により重きが置かれている。大規模な展示即売会場のような雰囲気だ。このニュースは現地のEVへの興味の強さと購買力が回復してきたことも併せて示しているといってよい。

現代ブランドの東南アジアにおける知名度は年々強さを増しており、競争が激化するなかで、価格と性能のバランスが評価されて、現地EV市場の伸長と共に現代のシェアも伸びていくと思われる。PSR

小室 明大 – 極東及び東南アジア リサーチアナリスト