ヤンマー、高いバッテリー技術を持つオランダのELEOを買収

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ヤンマーホールディングス株式会社は、バッテリー技術会社であるELEO Technologies(本社:オランダ・ヘルモンド市)の株式の過半数を取得したと発表した。ヤンマーは、ELEOの先進的で拡張性のあるモジュール式電池技術を統合することで、オフロード車向けにカスタマイズしたソリューションを提供し、電動パワートレインの能力をさらに高めると述べている。

なお、ヤンマーパワーテクノロジー株式会社の一員としてヤンマーグループに加わった後も、ELEOは自社ブランドのもと、現在の所在地であるオランダ・ヘルモンドで独立した事業体として事業を継続する予定とのこと。

2017年に設立されたELEO Technologiesは、独自のバッテリーマネジメントシステム(BMS)と熱管理技術によって差別化された先進的なモジュール式バッテリーパックを開発・生産している。同社は、新たな先進的な生産設備の完成を間近に控え、年間バッテリー生産能力を約 10,000 個に相当する 500 MWh に拡大する予定だ。

新しい電池生産工場の敷地面積は 3000 m2 (4000 m2 まで拡張可能)で、完全自動化された電池組立工程とクリーンルームが組み込まれている。ELEOは、業界の最前線に立ち続けるために、この工場には電池技術をさらに発展させるためのハイテク研究開発ラボを併設すると述べている。各種試験設備、パドック、組み立て、倉庫のためのスペースも確保されている。屋上に設置された大規模な太陽光発電設備により、再生可能エネルギーで稼働する予定だ。

出典: New Power Progress

PSR 分析: ELEOが持つバッテリーマネジメントシステム(BMS)とモジュール式バッテリーユニットは、ヤンマーのオフロード機器の電動化に大きく貢献するだろう。

ヤンマーは農機を筆頭に建機、舶用機器などの複数のセグメントにまたがった幅広い商品ラインアップを持っているパワー機器のリーディング企業であり、滋賀県米原市の中央研究所では電動化や燃料電池、低燃費・クリーン・代替エネルギー対応技術、そしてそれらを支える信頼性・電子制御技術の基礎研究開発にすでに取り組んできた。

オフロード機器の電動化はオンロードのそれとはまた異なる難しさがある。基本的にオンロード機器よりも長い駆動時間とはるかに高い出力が求められることが多い。市場からの難易度が高い要求を満たす電動製品の開発は大きな挑戦であり、キーコンポーネントであるバッテリーの高い専門性と技術を持つ新興企業を取り込むのは極めて適切に見える。

この買収でヤンマーは電動製品の開発をさらに加速させるだろう。そしてその流れは他メーカーにも波及していく。PSR

小室 明大 – 極東及び東南アジア リサーチアナリスト


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