現代自とLG化学、インドネシアに1200億円で電池工場

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現代自動車とLG化学は7月29日、インドネシアにEV向けの電池工場を建設すると発表した。投資額11億ドル(約1200億円)を折半負担する。ニッケル埋蔵量が世界最大のインドネシアで電池を量産し、世界各地の現代自と起亜の完成車工場に供給する。ジャカルタ中心部から南東約65キロのカラワン地域の工業団地にある33万平方メートルの敷地に新工場を設立する。年内に着工して2024年には量産を始める。

年間生産能力は10ギガワット時で、EV15万台分の電池を供給できるという。現代自と起亜は今後5年間で計23車種のEV新モデルを発売する計画を持つ。セダンやSUV、高級ブランド「ジェネシス」にも広げるために基幹部品の電池の安定調達が課題だった。同社初の合弁工場とすることで長期的なEVシフトにつなげる。

合弁工場の建設にあたって、インドネシア政府から法人税や関税の減免を受ける。同政府はEV用電池の主要材料となるニッケルの豊富な埋蔵量を背景に、EV関連産業の集積を目指している。米地質調査所によると、20年時点のニッケル推定埋蔵量は2100万トンと世界最大だ。政府は外国企業の投資を呼び込むために未加工ニッケルの禁輸に踏み切った。

出典: 日経

PSR 分析: 先月号のPowerTALKで現代のLGが米国にバッテリー工場を建設すると述べたばかりだが、あらたに今度はインドネシアでも工場を設立するという。彼らのスピード感に私は正直に言って驚いている。バッテリービジネスは今やトレンドになっており、バッテリー調達は激化する一方だが、日本の自動車メーカーにおいては新工場を建設するという報道は未だにされていない中で韓国の動きは非常に速い。

インドネシアは中国や米国も狙っている。こうした動きは速度が最も重要であり、後発のアクションが先行者を追い抜くのはなかなか難しい。もちろんインドネシアはしたたかで、自国の戦略物資ともいえるニッケルを使って各国から利益を得ようとしており、どの国が適したパートナーになり得るかを探っているようにも見える。

いずれにしても今後バッテリー需要は当面は強まることが確実であり、この需要に適切に供給できる体制を整備する努力を、現代とLGは正しく続けていると言えるだろう。PSR

小室 明大 – 極東及び東南アジア リサーチアナリスト


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