3月1日、斗山インフラコアは業界初の「透明バケット」機能を備えたホイールローダーを発表した。

透明バケットは、ホイールローダーのドライバーがコックピットのモニターを通してバケットの前の死角さえも見ることができるシステムだ。革新的なシステムは、上下にカメラを設置したホイールローダーの前で画像を記録し、湾曲した投影法を使用して、結合された画像をリアルタイムで表示する。

ホイールローダーの前部は、死角のために主要な安全上の問題と見なされてきた。しかし、透明バケット機能により、ドライバーは安全事故を防ぐために、モニターでバケット前の死角を簡単に確認できるようになる。

もう1つの利点は、作業の積み下ろしや土砂の運搬中にモニターを通して前方を見ることができるため、作業効率が大幅に向上することだ。

「建設安全基準が大幅に強化されたため、高度な安全システムが主要な機器オプションになりました。斗山インフラコアの関係者は、ドライバーや近隣の労働者の安全を守り、事故のない建設現場の建設をリードできる機能の開発を継続する予定です」と述べている。

出典: 斗山インフラコア公式サイト(一部筆者により元記事内容を改編しました)

PSR 分析: デジタル技術が安全性と作業効率を飛躍的に高めることができる好例だ。機器の死角が事故の原因になっていることは言うまでもなく、死角を減らすことができればそれ自体が安全性に貢献できる。また、視認性が高まることで、操作性において初心者とベテランとの差を縮めることができる。

斗山はこの技術を韓国、北米、欧州、中国で特許を申請している。周囲を監視できるアラウンドビューモニター(AVM)システムや超音波センサーを使用した後方警報システムが今後の建機に標準装備される時代はまもなく来るだろう。PSR

小室 明大 – 極東及び東南アジア リサーチアナリスト